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葛城 (空母)[かつらぎ]
葛城 (かつらぎ)は、大日本帝国海軍の航空母艦〔#達昭和18年12月p.42『達第三百十八號 呉海軍工廠ニ於テ建造中ノ軍艦一隻ニ左ノ通命名セラル|昭和十八年十二月二十二日 海軍大臣嶋田繁太郎|軍艦 葛城(カツラギ)』〕。 第二次世界大戦末期に量産された雲龍型航空母艦の3番艦〔#艦艇類別等級表(昭和19年11月30日)p.3『軍艦|航空母艦|雲龍型|雲龍、天城、葛城、笠置、阿蘇、生駒』〕。帝国海軍が建造した航空母艦の中で最後に完成した空母〔#日本空母戦史811-812頁〕。艦名は奈良県にある葛城山にちなんで命名された。艦名は葛城 (スループ)に続いて2代目となる。太平洋戦争は出撃の機会がなく、終結後の復員輸送で活躍した。 == 雲龍との差異 == 雲龍型ネームシップの雲龍とは以下のような差異がある。 *対空機銃座の形状が、簡易化により半円形ではなく、台形の平面になり、その支柱も角形となっている〔#衣島2012p.53〕。防煙シールド付3連装機銃も雲龍、天城で4基だったのに対し、本艦では前方の2基だけ装備された〔。 *艦橋前面、羅針艦橋下の外面が天城までは曲面だったが、工事簡易化のため平面の構成となった〔#衣島2012p.54〕。また天城と葛城は艦橋構造物が後方に延長され、信号マストはその構造物上に立つ形になった[阿蘇は駆逐艦用〔#海軍造船技術概要p.267、#写真日本の軍艦第3巻p.232では「陽炎型駆逐艦」と書かれているが、#主要々目及特徴一覧表の備考欄には「但し葛城、阿蘇は駆乙用機関4基」の記載がある。「駆乙」は秋月型駆逐艦の意味と思われる。〕の主機を流用し、それを2隻分搭載した。そのため、機関出力が約4800馬力低下し、速力も約2ノット低下した〔。なお、主機変更に伴う余剰空間には重油タンクを増設した〔#日本空母物語274-275頁〕。] *対空噴進砲(十二糎二八連装噴進砲)を改良型の三十連装とするなど、対空兵器の増備〔#日本空母物語276-277頁『(4)葛城』〕〔。 *対潜のため、艦橋後部の信号檣を短縮〔。 *喫水が10㎝浅く、排水量が330トン小さい〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「葛城 (空母)」の詳細全文を読む
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